ポンチ生活記

ポンチ生活記/マンガ家田代哲也の日常記録

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--|
  • 上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    1. スポンサー広告

    はじめての行き倒れ(つづき)

  • 2008/08/30(土) 02:28:06|
  • 歯医者に急ぐ途中、目の前で行き倒れになった見知らぬご老体。

    起こしていいものかどうか、肩を抱き、声をかけながら身体の状態を観察していたら、後方からクルマが。
    青い軽ワゴン、地元で有名な不動産チェーンの営業車。

    思えばここは道のど真ん中ではないか。
    ああ、これはまずい。
    ドライバーに「ちょっと待ってね」と、手で合図。


    おじいさんに「道の端まで動けますか?痛くないですか?」と、声をかけたところ
    「わるいけろ、手ぇもってぇ~~」と両手を差し出す。

    ああ、ロレツは回ってないないけどしっかりしていそうだ。

    両手を持って引っ張り上げ、ゆっくりゆっくり道の端まで誘導していると、
    先ほどのドライバーがクルマを路肩に止め、
    「大丈夫ですか?」と、降りてきた。

    地域の住民が軒並み知らんぷりしていく中、通りがかりの営業車の方が人情があるってどういうこったい!

    井07

    降りてきたのは30代前半と思しき青年。
    青いツナギ、身長160cmくらい。

    簡単に事情を説明し、二人がかりでおじいさんを道端の日陰に待避。

    と、ここまではよかったとして……さて、どうするか?


    ここから、彼と私の非常事態に対する処理能力の違いがハッキリと。


    私はとにかくおじいさんの身体の状況ばかり気にして、どこを打ったかとか、骨はどうだとか、痛みはないかとか、立ってないで座って身体を休めてくださいとか。
    (休んで回復したら、自力で帰れそうだ……の、方針)


    一方彼はすぐに携帯電話を取り出し、おじいさんの名前と家族の連絡先を質問。
    (しゃべりがロレロレではっきりとは聞き取れないので、私も一緒に通訳というか解釈)
    しかし言われた電話番号に2度かけても電話に誰も出ない。
    するとすかさず
    「じゃあ、救急車呼びましょうか?呼んでいいですか?」
    おじいさん「ああ、そうれすねぇ」

    救急車!!

    日頃ニュースウォッチばかりしていて、夕方のニュースの「安易に救急車を呼ぶダメ市民特集」に
    頭を毒されていた私には、出てこなかった発想。

    そう、これは甘えたダメ要請じゃなくて、正々堂々救急車を呼んでいい状況だったのではないか。
    なんたって、路上で、頭からぶっ倒れているんだから。
    何を遠慮していたんだ私は。


    勝手に救急車の敷居を高くしていた自分が恥ずかしい。
    そして、後から来た、おそらく年下の彼に建設的な段取りを進めてもらってしまった事も恥ずかしい。
    痛いところを聞いて、ただ休ませて回復を待つなんて、なんというお花畑でヌルい方針だったのだ。



    救急車を待つ間
    おじいさんが、向こうからやって来た通行人に
    「やあ、ろうもろうも!こんにちわあ!いい天気でぇ
    いやぁ、ころんれしまいましれねぇ」

    親しげに話しかけてる!
    よかった!身元の分かる人に会えた!

    と、思ってすれ違いざま「お知り合いですか!」と、聞いたところ
    怪訝そうな顔をして「……いえ……」
    そのまま行き過ぎる。

    ……やはり救急車を呼ぶのが正解だった。
    いろんな意味で。


    さきほど道端に誘導している間、おじいさんが言うことには
    「ここ4日間、医者にもらった薬を飲み続けているのだが、薬がきつすぎてずっとフラフラしている」とのこと。
    ペットボトルの中身も薬(なんか妙に茶色い液体だった)……と言っていたけど、
    それが本当だとしたら一体医者はどんな薬を処方したのか!?


    そして通報から3分あまりで、サイレンを鳴らし救急車が到着。

    そこでようやく関心をもって見守りはじめた通行人や、店から顔を出す商店主に「ンモー!」とか思いつつも、
    自分も後半は歯医者の事ばかり考えていたので、やっぱり大差ないと自省。

    あと10秒早く家を出ていれば、もしくはあと1分遅く家を出ていれば、
    たぶん自分も彼らと同じ傍観者になって、別の人が介護しているのを横目にしながら歯医者に急いでいただろうし。

    ___
    しかし、いろいろ恥じて学んだ!
    今回は、はじめての行き倒れ遭遇だったのでずいぶん手際が悪くなってしまったけど、次からはもう少し段取りよく、そして大胆に事に当たれると思います。
    おー!
    ……って、できれば今後一生遭わずに過ごしたいですが。

    ___
    歯医者には、なんとか急いで5分遅れで到着。セーフ。
    一応人助けをしたご褒美でしょうか、染め出し検査の結果が、
    過去最高の16%という好成績でした。
    よし!

    __
    あ、あともうひとつ今回の件で学んだこと。

    緊急事態のとっちらかった時に聞いた事って、次々に他の刺激が入ってくるからすぐに忘れますね。
    ようやく聞き出したおじいさんの名前も、救急隊が来たときにはもう忘れてしまってました。
    そして今でも思い出せません。

    だから、非常時の大事な情報、たとえば交通事故を目撃したときの犯人のナンバープレートとかは、耳や頭で覚えるのではなく、文字に書いたりケータイのボイスメモに残しておいた方が吉、と悟りました。
    スポンサーサイト
    1. 未分類
    2. | トラックバック:0
    3. | コメント:3
    次のページ

    CALENDER

    07 | 2008/08 | 09
    S M T W T F S
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31 - - - - - -

    プロフィール

    fctash

    Author:fctash
    ・マンガ家・イラストレーター
    ・東放学園高等専修学校
     イラストアーツ講師
    ・東放学園映画専門学校
     アニメーション映像科講師

    田代哲也HP「ポンチ生活」
    http://tash.eek.jp

    最近の記事

    最近のコメント

    最近のトラックバック

    月別アーカイブ

    カテゴリー

    FC2カウンター

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    ブログ内検索

    RSSフィード

    リンク

    このブログをリンクに追加する

      上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。